先に結論
M&A資格の講座選びで最初に確認すべきは、その講座が「資格取得に必須」か「任意の対策」かです。講座の修了が認定の条件になる講座必須型は、M&Aシニアエキスパート・事業承継シニアエキスパート(受講料各132,000円)、JMAA認定M&Aアドバイザー(198,000円)、事業承継士(330,000円)で、いずれも税込です。M&Aスペシャリストの講座77,000円は受験の条件ではありません。必須型は資格ごと選び、任意型は弱点分野だけ補ってください。
この記事の結論
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講座には「取得に必須」と「任意の対策」の2種類があり、選び方が根本的に違う。
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講座必須型の受講料は132,000円〜330,000円(税込・通常価格)。受験料・入会金・会費を足した取得時の総額で比べる(JMAA認定M&Aアドバイザーは割引を見込まない初年度363,000円)。
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M&Aスペシャリストの資格取得支援講座77,000円(消費税込み)は任意。日本経営管理協会のページは「受験資格の制限はありません。」としている。
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受講資格を最初に確認する(M&Aシニアエキスパートは6ルート、事業承継シニアエキスパートは5ルート、事業承継士は国家資格保有者が原則)。
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中小M&A資格試験(創設予定)について、中小企業庁・受託事業者による公式の対策講座の案内は、確認した公表資料(2026-09-30確認)に見当たらない。
講座が必須の資格はどれ?(最終確認日:2026-10-10)
講座の受講・修了が認定試験や入会の条件になっている資格は、M&Aシニアエキスパート、事業承継シニアエキスパート、JMAA認定M&Aアドバイザー、事業承継士の4つです(各運営団体の公式ページ、2026-10-10確認。事業承継士の受講料・受験料のみ2026-09-19確認)。
| 資格(運営団体) | 講座と受講料 | 講座以外に必要な費用 | 講座の形式 | 受講の前提 | 確認日 |
|---|---|---|---|---|---|
| M&Aシニアエキスパート(金融財政事情研究会) | 養成スクール 132,000円(通常価格。M&A支援機関協会会員等は92,400円、BATONZパートナープログラム会員は105,600円) | 認定試験受験料11,000円。合計143,000円 | 会場3日間(第103回 東京 2026年11月11日〜13日・試験11月14日、第104回 大阪 2026年11月18日〜20日・試験11月21日)またはWEB版(通年) | 受講資格6ルート(事業承継・M&Aエキスパート認定者、弁護士・税理士・公認会計士・司法書士、金融機関で法人営業5年以上かつ在籍中 等) | 2026-10-10(金融財政事情研究会 第103回・第104回 案内ページ) |
| 事業承継シニアエキスパート(金融財政事情研究会) | Web講義 132,000円(会員特別価格92,400円) | CBT方式試験受験料11,000円。合計143,000円 | Web講義(利用開始日から13週間)。全講義の視聴修了が受験の条件 | 受講資格5ルート(金融機関で法人営業1年以上かつ在籍中 等) | 2026-10-10(金融財政事情研究会 KINZAI Webアカデミー 事業承継シニアエキスパート) |
| JMAA認定M&Aアドバイザー(日本M&Aアドバイザー協会) | M&A実務スキル養成講座 198,000円(修了試験料込) | 入会金33,000円(入会時のみ)+月額会費11,000円/月(一年分を一括)。割引を見込まない初年度363,000円 | 7時間の事前動画視聴+半日間の教室研修(東京・大阪・名古屋) | 講座受講→修了試験→合格者が会員加盟を申請。既にM&Aアドバイザーの実務を経験し協会が特別に認定した者も入会資格がある | 2026-10-10(日本M&Aアドバイザー協会 養成講座ページ・JMAA正会員について) |
| 事業承継士(事業承継協会) | 資格取得講座 330,000円 | 受験料9,900円+入会金11,000円。合計350,900円。年会費11,000円、更新料5,500円(3年ごと) | 全30時間(全5日間)。75%以上の出席が受験資格 | 国家資格などの専門スキル保有者が原則 | 受講料・受験料・更新料・全5日間・出席要件は2026-09-19(事業承継センター株式会社 講座ページ)、全30時間・受講資格の原則は2026-10-10(事業承継協会 資格取得講座) |
受講料だけで比べると132,000円〜330,000円の幅ですが、取得時の総額は143,000円(シニアエキスパート2種、通常価格)から350,900円(事業承継士)まで開き、JMAA認定M&Aアドバイザーは会費が毎年続きます。講座必須型は「講座料」ではなく「資格取得と維持の総額」で比べてください(資格の年会費・更新料の比較、費用の全体像)。
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講座なしで受けられる資格は?(最終確認日:2026-10-10)
M&Aスペシャリスト(日本経営管理協会)は、資格取得支援講座が77,000円(消費税込み)ですが、受験の条件ではありません。日本経営管理協会のM&Aスペシャリストのページは受験資格を「受験資格の制限はありません。」としており、講座の受講を条件とする記載はありません(2026-10-10確認)。
| 資格(運営団体) | 試験の費用 | 任意の講座 | 取得までに別に必要な費用 | 確認日 |
|---|---|---|---|---|
| M&Aスペシャリスト(日本経営管理協会) | 検定試験料11,000円(消費税込み) | 資格取得支援講座77,000円(消費税込み、オンライン)。検定試験料と合わせた公式表記は88,000円 | スペシャリスト会員の入会費用38,000円(入会金5,000円+資格審査料11,000円+資格認定料22,000円。資格審査料は検定試験料に置き換わる)+年会費33,000円。入会費用・年会費の表に税込・税抜の記載なし | 2026-10-10(日本経営管理協会 M&Aスペシャリスト・入会について) |
| 事業承継・M&Aエキスパート(金融業務2級 事業承継・M&Aコース、金融財政事情研究会) | 受験手数料7,700円 | 受験の条件となる講座はない(受験資格は特になし) | 種目別ガイドに会費・更新の記載なし | 2026-10-10(金融財政事情研究会 種目別ガイド) |
| 事業承継・M&Aベーシック(金融業務3級 事業承継・M&Aコース、金融財政事情研究会) | 受験手数料5,500円 | 受験の条件となる講座はない(受験資格は特になし) | 種目別ガイドに会費・更新の記載なし | 2026-10-10(金融財政事情研究会 種目別ガイド) |
受講料を公式の講義時間で割ると1時間あたりいくら?(最終確認日:2026-10-11)
日本経営管理協会のM&Aスペシャリスト資格取得支援講座は、受講料77,000円(消費税込み)を公式カリキュラムの講義時間11時間30分で割ると、1時間あたり約6,696円です(日本経営管理協会 M&Aスペシャリストのページ、2026-10-11確認)。計算できるのは、運営団体が講義の時間数か時間割を公表している講座だけで、M&Aシニアエキスパートと事業承継シニアエキスパートは総講義時間が案内ページに掲載されていないため計算していません。
| 講座(運営団体) | 受講料 | 公式に公表された講義時間 | 1時間あたり | 出典・確認日 |
|---|---|---|---|---|
| M&Aスペシャリスト 資格取得支援講座(日本経営管理協会) | 77,000円(消費税込み) | 11時間30分(時間割の第1〜第7講座の合計。第1講座10:45〜12:00、第2講座13:00〜14:15、第3講座14:30〜16:30、第4〜第6講座は各2時間、第7講座10:30〜11:30。開講式・閉講式・検定試験は含めない) | 約6,696円 | 日本経営管理協会 M&Aスペシャリスト、2026-10-11確認 |
| 事業承継士 資格取得講座(事業承継協会) | 330,000円 | 全30時間 | 11,000円 | 講義時間は事業承継協会 資格取得講座(2026-10-11確認)、受講料は事業承継センター株式会社 講座ページ(2026-09-19確認) |
| JMAA M&A実務スキル養成講座(日本M&Aアドバイザー協会) | 198,000円(税込、修了試験料込) | 事前の動画講義 約7時間+教室研修13:00〜17:00(4時間の時間枠) | 約18,000円(参考値。合計約11時間で計算) | 日本M&Aアドバイザー協会 M&A実務スキル養成講座、2026-10-11確認 |
| M&Aシニアエキスパート 養成スクール(金融財政事情研究会) | 132,000円(通常価格) | 総講義時間は案内ページに掲載がない(会場回は3日間・各日10:00〜18:00の日程、WEB版は録画講義と約500ページの講義資料) | 非公表のため計算しない | 金融財政事情研究会 第103回・第104回案内、KINZAI Webアカデミー M&Aシニアエキスパート、2026-10-11確認 |
| 事業承継シニアエキスパート Web講義(金融財政事情研究会) | 132,000円(通常価格) | 総講義時間は案内ページに掲載がない(録画講義と約500ページの講義資料、利用期間13週間) | 非公表のため計算しない | 金融財政事情研究会 KINZAI Webアカデミー 事業承継シニアエキスパート、2026-10-11確認 |
1時間あたりの金額は、講座の中身の比較ではなく、受講料の水準をそろえて見るための目安です。受講料に含まれるものは講座ごとに違い、JMAAは修了試験料込、M&Aシニアエキスパートはテキスト代込で受験料11,000円が別、M&Aスペシャリストは検定試験料11,000円が別です。講座必須型か任意型かという区別のほうが判断への影響は大きく、任意型のM&Aスペシャリスト講座は、受けない選択も取れます。
1時間あたりの単価を比べる前に、全範囲の講義が必要なのか、財務・法務など1〜2分野の補強で足りるのかを確かめておくと、講座に払う金額そのものが変わります。無料の20問診断で苦手な分野の当たりをつけられます(当メディア運営者が提供する無料サービスです)。
講座選びの5つの見極めポイント
M&A資格の講座は、受講料の安さではなく次の5点で見極めます。
- 修了後に何が残るか — 修了証だけか、資格認定・会員ネットワーク・実務支援まで含むか。JMAA認定M&Aアドバイザーの月額会費11,000円(税込)のように、取得後も費用が続く資格がある。
- 受講資格を満たしているか — M&Aシニアエキスパートの金融機関ルートは法人営業5年以上かつ在籍中、事業承継シニアエキスパートは1年以上かつ在籍中(金融財政事情研究会、2026-10-10確認)。満たさない場合は受験資格の制限がない金融業務2級 事業承継・M&Aコース(7,700円)の合格から。
- 講師と教材の実務性 — 中小M&Aガイドライン(第3版)など現行制度に準拠しているか。改訂の反映方針も確認する。
- 日程の拘束 — 会場3日間・教室5日間・視聴期限13週間など、業務と両立できる形式か。M&Aシニアエキスパートの会場開催回は、キャンセル締切日(開催日5営業日前)以降のキャンセルでは受講料が返金されず、受講日に欠席しても受講料は全額必要(金融財政事情研究会 第103回・第104回の案内、2026-10-10確認)。
- 申込前に弱点を把握しているか — 全範囲の講座が必要なのか、財務だけ・法務だけの補強で足りるのかで、支出が数万円〜数十万円単位で変わる。
講座を受けるべき人・不要な人は?
講座を受ける価値が大きいのは、講座必須型の資格そのものが目的の人と、独学の自己管理が難しく締切と教室が必要な人です。
受ける価値が大きい人:実務家としての認定・肩書と会員ネットワークが目的の人(講座必須型は講座がそのまま資格取得ルート)。受講資格をすでに満たしている人。独学の自己管理が難しく、締切と対面環境が必要な人。
不要な場合が多い人:目的が知識の証明だけで、金融業務2級(7,700円)・3級(5,500円)のCBT検定で足りる人。弱点が1分野に限られる人(その分野の教材・演習で補う方が安い)。まだ受ける資格を決めていない人(先に資格の比較から)。
注意点・よくある失敗
- 受講資格を確認せずに申し込み準備を進める(M&Aシニアエキスパートの金融機関ルートは「現在も在籍中」まで条件)。
- 「講座修了=資格取得」と思い込む(修了試験・認定試験・入会審査がある制度が多い)。
- 受講料だけで予算を組み、受験料11,000円(シニアエキスパート2種)や入会金・会費を見落とす。
- M&Aスペシャリストの講座を必須と思い込んで申し込む(受験資格の制限はない)。
- 中小M&A資格試験の「公式講座」を名乗るものをそのまま信じる。試験の実施は株式会社銀行研修社への委託が2026年5月1日に中小企業庁から公表されましたが、公式の対策講座の案内は確認した公表資料(2026-09-30確認)に見当たりません。
よくある質問
採用・取引で見られるのは資格の種類と実務との関連性で、取得手段(講座か独学か)ではありません。目的に合う資格を選び、その資格の標準ルートに従うのが結論です。
講座必須型の受講料は、M&Aシニアエキスパートと事業承継シニアエキスパートが各132,000円(税込・通常価格)、JMAA認定M&Aアドバイザーが198,000円(税込・修了試験料込)、事業承継士が330,000円(税込・2026-09-19確認)です(2026-10-10確認)。
M&Aスペシャリストの検定試験は、日本経営管理協会のページで「受験資格の制限はありません。」とされており、資格取得支援講座77,000円(消費税込み)は受験の条件ではありません(2026-10-10確認)。
M&Aスペシャリストの講座・検定試験はオンライン開催で、事業承継シニアエキスパートはWeb講義とCBT方式の試験です。M&Aシニアエキスパートの養成スクールもWEB版が通年開催されています(金融財政事情研究会、2026-10-10確認)。
中小M&A資格試験について、中小企業庁・受託事業者による公式の対策講座の案内は、確認した公表資料(2026-09-30確認)に見当たりません。一次資料(中小M&Aガイドライン第3版・検討会資料)での独習が基本です(独学の進め方)。
一次資料・参考資料
- 公式情報日本M&Aアドバイザー協会 M&A実務スキル養成講座(受講料・事前動画約7時間・教室研修の時間枠)確認日:
- 公式情報日本M&Aアドバイザー協会 JMAA正会員について(入会資格・入会金・月額会費・2026-10-10確認)確認日:
- 公式情報金融財政事情研究会 第103回・第104回 M&Aシニアエキスパート養成スクール(認定講座)・認定試験確認日:
- 公式情報金融財政事情研究会 KINZAI Webアカデミー 事業承継シニアエキスパート確認日:
- 公式情報金融財政事情研究会 KINZAI Webアカデミー M&Aシニアエキスパート(講義資料約500ページ・総講義時間の掲載なし)確認日:
- 公式情報金融財政事情研究会 種目別ガイド 金融業務2級 事業承継・M&Aコース確認日:
- 公式情報金融財政事情研究会 種目別ガイド 金融業務3級 事業承継・M&Aコース確認日:
- 公式情報日本経営管理協会 M&Aスペシャリスト(受講料・講座の時間割・受験資格)確認日:
- 公式情報日本経営管理協会 入会について(入会費用・年会費・2026-10-10確認)確認日:
- 公式情報事業承継協会 資格取得講座(全30時間)確認日:
- 一次資料中小企業庁「中小M&A市場の改革に向けた検討会(第4回)」資料(2026年3月17日・2026-09-30確認)確認日:
- 一次資料中小企業庁 中小M&A資格試験実施事業 委託先の採択結果(2026年5月1日・2026-09-30確認)確認日:
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