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M&A資格の過去問はある? 8資格の公開状況と代わりの演習

先に結論

M&A・事業承継の民間資格8つは、どれも確認した公式ページに過去問の公開・販売の記載がありません(各運営団体の公式ページ、2026-10-27確認)。代わりの演習材料は、検定型の金融業務3級・2級と事業承継アドバイザー3級なら公式の対策問題集、講座型のシニアエキスパート2資格なら約500ページの講義資料、M&Aスペシャリストなら参考図書6冊です。受ける資格の行を一覧で確かめてから、使う教材を1つに絞ってください。

木の机の上で開いた白紙のノートと黒い鉛筆
写真:イメージ(Pexels)

この記事の結論

  1. 01

    過去問の公式公開は8資格で0/8。当サイトの比較DB(2026-10-19確認)と各公式ページの再確認(2026-10-27)のどちらでも、過去問の公開・販売の記載がある資格はなかった。

  2. 02

    M&Aシニアエキスパートの会場回の案内には「認定試験の問題や正解、得点の開示は行っておりません。」とあり、Web講義の2資格は試験問題が原則として毎年7月1日に入れ替わる。

  3. 03

    公式の対策問題集が案内されているのは検定型の3資格(金融業務3級・2級、事業承継アドバイザー3級)。金融業務2級の問題集は定価2,200円(税込)。

  4. 04

    講座型は講義資料、M&Aスペシャリストは出題範囲と参考図書6冊、JMAA認定M&Aアドバイザーは講座内のワークショップとケーススタディが演習の中心になる。

  5. 05

    中小企業庁が運営主体となる中小M&A資格試験(仮称)は初回の試験日が未公表で、過去問はまだない。

01

M&A資格の過去問は公開されている? 8資格の一覧(最終確認日:2026-10-27)

M&A・事業承継の民間資格8つについて、過去問を公式に公開・販売している旨の記載は、どの運営団体の公式ページにも見当たりません(金融財政事情研究会・CBT-Solutions・日本M&Aアドバイザー協会・日本経営管理協会・事業承継協会の公式ページ、2026-10-27確認)。当サイトの公式ページに記載がない項目の一覧でも、「過去問の公式公開」は8資格すべてが「記載なし」で、0/8です(2026-10-19確認)。

8資格を検定型・講座型・会員型のカードに分けた図。過去問の公式公開は8資格すべて記載なしで、代わりの演習材料は問題集・講義資料・参考図書と型ごとに違う
図1:過去問の公式公開は8資格すべて「記載なし」の0/8。代わりの演習材料は資格の型で決まる(各運営団体の公式ページ、2026-10-27確認)
M&A・事業承継の8資格の過去問の公開状況と、公式に案内された演習材料(2026-10-27確認)
資格(運営団体)型過去問の公式公開公式に案内された演習材料出典
金融業務3級 事業承継・M&Aコース(金融財政事情研究会)検定型記載なし「金融業務3級 事業承継・M&Aコース試験問題集」、通信教育講座、CBT体験CBT-Solutions 受験者ポータル 金融業務3級 事業承継・M&Aコース
金融業務2級 事業承継・M&Aコース(金融財政事情研究会)検定型記載なし「金融業務2級 事業承継・M&Aコース試験問題集」、通信教育講座、CBT体験CBT-Solutions 受験者ポータル 金融業務2級 事業承継・M&Aコース
事業承継アドバイザー3級(銀行業務検定協会)検定型記載なし『事業承継アドバイザー3級 対策問題集』、通信講座「営業店の事業承継支援コース」、受験後のスコアレポート・出題項目一覧CBT-Solutions 受験者ポータル 事業承継アドバイザー3級
M&Aシニアエキスパート(金融財政事情研究会)講座型記載なし(会場回は問題・正解・得点を開示しないと明記)紙の講義資料(約500ページ)、録画講義、3区分の「レジュメサンプル」金融財政事情研究会 KINZAI Webアカデミー M&Aシニアエキスパート、第103回・第104回 養成スクール案内
事業承継シニアエキスパート(金融財政事情研究会)講座型記載なし紙の講義資料(約500ページ)、録画講義。レジュメサンプルの記載はない金融財政事情研究会 KINZAI Webアカデミー 事業承継シニアエキスパート
JMAA認定M&Aアドバイザー(日本M&Aアドバイザー協会)講座型記載なしM&A実務スキル養成講座のワークショップ・グループワーク、ケーススタディ、契約書ひな型のデータ日本M&Aアドバイザー協会 M&A実務スキル養成講座
M&Aスペシャリスト(日本経営管理協会)会員型記載なし出題範囲・参考図書(市販書6冊)、任意の資格取得支援講座日本経営管理協会 M&Aスペシャリスト
事業承継士(事業承継協会)講座型記載なし協会のページに認定試験の演習教材の案内はない。協会誌「ツナグ」の継続研修問題は資格更新の単位用事業承継協会 資格更新と継続研修

資格ごとの詳しい対策は、M&Aスペシャリストの過去問、M&Aシニアエキスパートの過去問、事業承継シニアエキスパートの過去問の3本に分けています。この記事は、どの資格を受けるかがまだ決まっていない人や、複数の資格を比べて演習のしやすさを確かめたい人のための一覧です。

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過去問がない資格では、問題集のどの章から解くかを決める材料が足りません。国の新しい試験が想定する4科目(M&A実務/財務・税務/法務/倫理・行動規範)のどこで点を落とすかが分かれば、買う問題集と読む順番を絞れます(無料会員登録で利用。当メディア運営者が提供するサービスです)。

02

過去問が出回らないのはなぜ? 公式ページにある3つの記載

過去問を公開しない理由そのものを説明した公式ページは見当たりませんが、関係する記載は3つあります(金融財政事情研究会・CBT-Solutionsの公式ページ、2026-10-27確認)。

1つ目は、問題の開示をしないという明記です。金融財政事情研究会の第103回・第104回 M&Aシニアエキスパート養成スクール(認定講座)・認定試験の案内には、「認定試験の問題や正解、得点の開示は行っておりません。」と書かれています。会場回の試験は四答択一式で計50題、120分です。

2つ目は、試験問題の入れ替えです。KINZAI WebアカデミーのM&Aシニアエキスパートと事業承継シニアエキスパートの両ページに、「試験問題は原則として毎年7月1日に、当年4月1日時点の内容に入れ替わります。」とあります。仮に誰かが問題を書き起こしても、7月1日を過ぎれば内容が古くなっている可能性があります。

3つ目は、法令基準日です。金融業務3級・2級 事業承継・M&Aコースの受験者ポータルは、「問題文に特に指示のない限り、2026年7月1日現在施行の法令等に基づくものとします。」としています。公式の問題集が「2026年度版」と年度で区切られているのはこのためです。基準日の考え方はきんざいの法令基準日で詳しく扱っています。

この3つから言えるのは、出所の書かれていない「過去問」「再現問題」は、作成者もいつ時点の内容かも確かめられない、ということです。主教材は公式の材料に置き、外部の問題は形式に慣れる補助にとどめるのが安全です。

03

過去問の代わりに何で演習する? 資格別の材料と費用

過去問の代わりになる公式の演習材料は、検定型3資格では対策問題集、講座型では講義資料、M&Aスペシャリストでは参考図書です(各運営団体の公式ページ、2026-10-27確認)。どの材料でも、組み立ては同じ4段で考えると迷いません。

過去問がない資格の演習を4段で示した流れ図。公式の材料を1つ決め、本番と同じ問数・時間で通しで解き、誤答を出題分野に分け、弱い分野だけ教材に戻る
図2:過去問がない資格の演習は、公式の材料→本番と同じ時間の通し演習→誤答の分野分け→弱い分野の復習の順に組む(当メディアの整理、2026-10-27)
過去問の代わりに使える公式の演習材料と費用(円・税込、2026-10-27確認)
資格代わりの演習材料費用(税込)使い方(当メディアの整理)詳しい記事
金融業務3級 事業承継・M&Aコース2026年度版 試験問題集KINZAIストア会員限定の割引価格1,980円四答択一式50問・100分に合わせ、1周目は分野ごと、2周目は50問を100分で通す金融業務3級 事業承継・M&Aコース
金融業務2級 事業承継・M&Aコース2026年度版 試験問題集定価2,200円(KINZAIストア会員限定の割引価格1,980円)四答択一式30問・総合問題10題・120分。総合問題に時間を残す練習を最後に入れる金融業務2級 事業承継・M&Aコース
事業承継アドバイザー3級『事業承継アドバイザー3級 対策問題集』受験者ポータルに価格の記載なし基本知識40問と技能・応用5事例10問を分けて解き、事例に時間を残す事業承継アドバイザー3級の勉強法
M&Aシニアエキスパート講義資料、レジュメサンプル、2級問題集の該当分野講義資料は受講料132,000円に含まれる講義資料から四択を自作し、四答択一式50問・120分で通すM&Aシニアエキスパートの過去問
事業承継シニアエキスパート講義資料、2級問題集の税制・法制の分野講義資料は受講料132,000円に含まれる相続税・贈与税・財産評価の単元から四択を自作する事業承継シニアエキスパートの過去問
JMAA認定M&Aアドバイザー講座内のワークショップ・ケーススタディ、契約書ひな型講座198,000円(修了試験料込)に含まれる渡された契約書ひな型の条項を、自分の言葉で説明する練習をするJMAA認定M&Aアドバイザー
M&Aスペシャリスト出題範囲5分野と参考図書6冊、任意の資格取得支援講座検定試験11,000円。支援講座77,000円は任意論述問題に備え、分野ごとに要点を200字で書く練習をするM&Aスペシャリストの過去問
事業承継士協会のページに演習教材の案内なし—講座の案内は講座運営会社のページで確認する事業承継士

検定型の3資格には、問題集とは別に、本番の画面に近い形で操作を試せる「CBT体験」が案内されています(CBT-Solutions 受験者ポータル、2026-10-27確認)。事業承継アドバイザー3級は、受験者ポータルに「試験終了後に、全受験者にスコアレポート・出題項目一覧が配布されます。」とあり、過去問がない代わりに、受けた試験の出題項目を振り返る材料が手元に残ります。

04

問題集はどれを買えばいい? 買う前の判断フロー

買う問題集は、受ける資格が検定型なら公式の対策問題集を1冊(金融業務検定は2026年度版)、講座型なら申込前は買い足さずに講義資料を主教材にする、が基本です(当メディアの整理、2026-10-27確認の公式ページにもとづく)。迷う分かれ目は「受ける資格の型」の1問だけです。

受ける資格の型で分かれる分岐図。検定型は公式の対策問題集を1冊、講座型は講義資料が主教材、M&Aスペシャリストは参考図書6冊から2〜3冊、国の新しい試験は過去問がまだない
図3:問題集を買う前の分かれ目は受ける資格の型。検定型は公式の対策問題集1冊、講座型は講義資料が主教材(各運営団体の公式ページ、2026-10-27確認)
立場別に、過去問の代わりに選ぶ演習材料と、買わなくてよいもの(当メディアの整理、2026-10-27確認)
こんな人は選ぶ演習材料買わなくてよいもの
金融業務3級・2級を受ける受ける級の2026年度版 試験問題集を1冊古い年度の問題集(法令基準日が2026年7月1日でない)
事業承継アドバイザー3級を受ける『事業承継アドバイザー3級 対策問題集』と受験後の出題項目一覧金融業務検定の問題集(運営団体と出題範囲が違う)
M&Aシニアエキスパートを受講する講義資料からの自作問題。2級未受験なら2級問題集のM&A側の分野出所の書かれていない「過去問」
事業承継シニアエキスパートを受講する講義資料。択一練習が要るなら2級問題集の税制・法制の分野2級問題集の2冊目(手薄な区分に合う1冊で足りる)
M&Aスペシャリストを受ける参考図書6冊のうち、弱い分野に対応する2〜3冊6冊すべての通読を前提にした計画
国の新しい中小M&A資格試験が本命既存資格の問題集はM&A側の分野だけ。倫理・行動規範は中小企業庁の公表資料新しい試験の「過去問」をうたう教材(初回の試験日が未公表)

次の6項目のうち、いくつ当てはまるかを数えてください。

  • 受ける資格がまだ1つに決まっていない
  • 四答択一式の試験を、時間を計って解いた経験がしばらくない
  • M&A実務・財務・税務・法務のうち、どこが弱いか言えない
  • 過去問がないと、どこから手をつけるか決められない
  • 問題集を何冊か買い、途中で止まった経験がある
  • 国の新しい中小M&A資格試験も視野に入れている

3つ以上当てはまれば、問題集を買う前に、自分がどの領域で点を落とすかを先に測る価値があります(この目安は当メディアの自己診断で、合否を予測するものではありません)。過去問がない資格では、弱い分野が分かれば、問題集のどの章から解くか、参考図書のどれを先に読むかが決まります。本番想定の60問模試は国の新しい試験の4科目(M&A実務/財務・税務/法務/倫理・行動規範)に向けた問題で、既存資格の試験問題ではありませんが、領域ごとの弱点の見当をつける用途に使えます(無料会員登録で利用。当メディア運営者が提供する無料サービスです)。

05

新しい国の試験(中小M&A資格試験)の過去問はある?

中小企業庁が運営主体となる中小M&A資格試験(仮称)は令和8年度試験が初回で、試験日は2026年10月27日時点で公表されていないため、過去問はまだありません(中小企業庁 事業承継のお知らせ一覧、2026-10-27確認)。中小企業庁の募集要領(2026年3月27日)は、全国の試験会場でのCBT方式、4科目をまとめて120分、設問数は合計で最大60問程度を想定しています。

過去問のない試験への備え方は、既存資格と同じで、公表済みの資料と問題形式の演習を組み合わせることになります。既存の金融業務2級の問題集を新しい試験の対策にどの章まで使えるかは、金融業務2級の問題集は中小M&A資格の対策に使える?で整理しています。新しい試験の公表状況は、本体サイトの試験情報で確認できます(当メディア運営者が提供するサービスです)。

06

注意点・よくある失敗

  • 出所の書かれていない「過去問」「再現問題」を主教材にする。シニアエキスパート2資格の試験問題は原則として毎年7月1日に入れ替わると案内されています。
  • 古い年度の問題集を使う。金融業務3級・2級は2026年7月1日現在施行の法令等が基準です。
  • M&Aシニアエキスパートの「レジュメサンプル」を試験問題の見本だと受け取る。講義資料の見本です。
  • 事業承継士の協会誌「ツナグ」の継続研修問題を、認定試験の過去問だと思い込む。資格更新の単位を取るための問題です。
  • M&Aスペシャリストの参考図書6冊を最初から通読し、論述の練習に時間を残さない。
  • 新しい国の試験の「過去問」をうたう教材を買う。初回の試験日が未公表の段階では、過去問は存在しません。

よくある質問

M&A・事業承継の民間資格8つは、確認した公式ページに過去問の公開・販売の記載がありません(各運営団体の公式ページ、2026-10-27確認)。公式に用意されているのは、検定型の対策問題集、講座型の講義資料、M&Aスペシャリストの参考図書です。

M&A資格の問題集は、受ける資格が金融業務3級・2級なら金融財政事情研究会の2026年度版 試験問題集、事業承継アドバイザー3級なら『事業承継アドバイザー3級 対策問題集』が公式の案内です。講座型の資格には専用の問題集の案内がないため、講義資料を主教材にします。

事業承継シニアエキスパート、事業承継アドバイザー3級、金融業務3級・2級 事業承継・M&Aコース、事業承継士のいずれも、確認した公式ページに過去問の公開の記載はありません(2026-10-27確認)。事業承継アドバイザー3級は、受験後に全受験者へスコアレポート・出題項目一覧が配布されると案内されています。

出所の書かれていない「過去問」や「再現問題」は、作成者と内容の時点を確かめられないため、主教材には向きません。シニアエキスパート2資格は試験問題が原則として毎年7月1日に入れ替わり、金融業務3級・2級は2026年7月1日現在施行の法令等が基準です。使うなら形式に慣れる補助にとどめます。

過去問がなくても、公式の問題集や講義資料を本番と同じ問数・時間で通しで解けば、独学で演習を組めます。金融業務3級は四答択一式50問・100分、M&Aシニアエキスパートは四答択一式50問・120分と、形式は各公式ページに書かれています。

一次資料・参考資料

更新・訂正履歴

  1. 初回公開

    公開時に、記載の数値・制度情報を一次資料・公式情報で確認しました。

開示

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過去問がない資格では、問題集のどの章から解くかを決める材料が足りません。国の新しい試験が想定する4科目(M&A実務/財務・税務/法務/倫理・行動規範)のどこで点を落とすかが分かれば、買う問題集と読む順番を絞れます(無料会員登録で利用。当メディア運営者が提供するサービスです)。

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